ストレス・長時間のデスクワーク・スマートフォンの操作・猫背などにより、知らず知らずのうちに呼吸が浅くなっていきます。浅い呼吸では胸郭(肋骨)の動きが制限され、横隔膜が十分に機能しなくなります。その結果、全身にさまざまな不調が連鎖します。
横隔膜とは?
胸とお腹を分けるドーム型の筋肉で、呼吸の主役です。深く息を吸うと横隔膜が下がり、肺が大きく膨らみます。横隔膜は呼吸だけでなく、体幹の安定・内臓の位置保持・自律神経の調整にも深く関わっています。
呼吸が浅くなると、体は「緊張状態(交感神経優位)」が続きやすくなります。本来、深い呼吸によって副交感神経(リラックスモード)が刺激されますが、浅い呼吸ではこの切り替えがうまくいかなくなります。
呼吸が浅くなると、胸郭(肋骨)の動きが制限され、横隔膜が十分に機能しなくなります。すると体は「呼吸の補助筋」である首・肩まわりの筋肉(斜角筋・僧帽筋など)を過剰に使うことで呼吸を補おうとします。この筋肉が慢性的に緊張することで、首・肩のこりや頭痛が引き起こされます。
呼吸が浅いと肋骨の広がりが小さくなり、胸が前方に丸まりやすくなります。これが猫背・巻き肩につながり、頭が前に出ることでストレートネックも引き起こしやすくなります。姿勢の崩れはさらに呼吸を浅くするという悪循環を生みます。
浅い呼吸では1回に取り込める酸素量が少なくなります。酸素は全身の細胞がエネルギーを生み出すために必要不可欠で、不足すると疲れやすくなり、脳への酸素供給が減ることで集中力・思考力も低下します。
横隔膜は呼吸だけでなく、腹圧(お腹の内圧)を高め体幹を安定させる重要な役割も担っています。呼吸が浅く横隔膜の機能が低下すると、体幹のインナーマッスルが十分に働かなくなり、腰椎への負担が増して腰痛につながりやすくなります。
パッと思いつくだけでも、これだけ多くの不調が「呼吸の浅さ」と関係しています。「どれか当てはまる」という方、その原因のひとつに呼吸が関係しているかもしれません。
セルフチェック:こんな症状はありませんか?
□ 息を吸うとき肩が上がる
□ お腹が動かず胸だけで呼吸している
□ 気づくと息を止めていることがある
□ 深呼吸すると途中で止まる感じがする
一つでも当てはまれば、呼吸の浅さが体の不調に影響している可能性があります。
当院では、呼吸に関わる胸郭・横隔膜・体幹のバランスを整えるアプローチを行っています。「なんとなく続く不調」の原因を一緒に探していきましょう。
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